ふたりオムニバス 情報まとめ

ふたりオムニバスシリーズの解説、基本コンセプトをまとめたふたり論について

【解説】「ふたり」という考え方について

最初の記事で「ふたり(論)」という考え方について触れましたが、サイトからの写しのままなので、もう少し詳しく書いてみようと思います。

「ふたり」について

「ふたり」≒カップリング

創作界隈では一般に、特に「恋人の組み合わせ」として「カップリング」(以下必要に応じて「CP」と表記)という呼び方をしますし、他方で「コンビ」に近い意味合いで使われることも少なくありません。
でも、元の「カップル」というとやはり「恋人」という意味になるので、CPをそういう意味で捉える人も結構いるのではないかな、と思います。(雑感ですけどね)

一方の「コンビ」という表現

これは特に恋人扱いしない2人組み(ないし多人数の組み合わせの場合も)という意味合いのほうが強いでしょうか。
バディ(相棒)など様々な表現で扱われることも多いでしょう。

「ふたり論」と「ふたりオムニバス」が目指すもの

しかしながら、人によって「恋人かどうか」という線引きがあいまいで、様々な創作を見ていると、恋人寄りだったりそうでもなかったり、版権作品ではすごく距離が近いのに恋人説を否定などもあったり。

この状況、一言で言って「めんどくさい」のです。

「恋人かどうか」という線引きをいちいち作品ごとに区別するのが面倒くさくなってしまったのです。
ついでに言うと、薔薇百合含めた界隈の位置づけも、そろそろ見分けが付かなくなってきました。

なので、「恋愛」と「性別」を考えるのをやめました

時代が進むにつれ、用語が増えていくのが面倒くさくなってきたので、(少なくとも自分の中で)統一した言葉がほしい、と思ったのです。
しかし、それは何か状況を限定するものでなく、あくまで、CP(やコンビ)から「恋愛」と「性別」を考えないものとした言葉を探していました。
その結果、「ああ、もうこれ『ふたり』としか表現できないな」と思い至りました。

表記とか用例とか

「ふたり」は「関係」の最小単位を表す言葉なので、文章上では「2人」「二人」といった「数字」の表現を用いません。口頭では「特別なふたり」としようと考えています。
用例としては「一見CPっぽいんだけど作者さん明言してないなー」というときに「このふたり良いねー」という文脈で使います。あるいは公式のカップリングでないときにも使えるかなーと。

広義と狭義

面倒くさいことに、「ふたり」に関しては広義と狭義があり、広義は先述のとおり「関係の最小単位」なので、カップリングを含めた二人組の関係を指します。
狭義の「ふたり」は、版権作品や創作などで、「原作者が明言していない、恋愛ではないが距離感の近い関係」を指すことにしています。
まあ狭義の方はめったに出てこないので気にするほどのことでもないかもしれませんが、版権作品に絡めて「特別なふたり」という言い方をここでもするかもしれません。

厳密性

そんなものはありません。
あるとしたら「関係」を表す言葉である、という点のみであり、極端な話、「無関係(赤の他人)じゃないな」と思ったら「ふたり」と呼んでいます。
そして、ふんわりとしたものを、色々と考察しながら組み立てているので、かといって、考察したものが絶対というわけでもなく、内容に多少ブレはあるかもしれません。
あくまでひとつの「枠」として、色んな関係を受け入れるための言葉としています。

ちょっとまじめな話をすると

「性別」「恋愛」を考えない、と書いたとおりではあるのですが、これは「LGBT」と呼ばれる人たちなども含む言葉でもあります。
しかし、あくまでこの言葉の本質は「関係」であり、その方向性や向き先を厳密化するものではありません。(じゃなきゃ「性別を含まない」なんて書きません)
つまりは、2次元・3次元も「考慮しない」、あくまで「関係」に重点をおいたもの、とご理解ください。

まとめ

この言葉の雰囲気を「何となく」理解していただけましたでしょうか。
「何となく」程度で結構です。自分もそうですから。
ただし、「性別」とか「恋愛関係」とかは、先入観を生みやすいので、考えないようにしましょう。

「ふたり論」連載につきまして

このような考え方に基づいて、色んな関係を考えていく「ふたり論」という連載を、現在ファンティアで行っておりますが、その連載もこちらに移そうと思います。
ファンティアは、ここではちょっと言い表しにくい、ディープな話題に突っ込むときにご案内いたします。
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